『HPV JAPAN』の声明を出した『医療ガバナンス学会』とはどのような団体なのでしょう?
http://medg.jp/support/aboutus.html
一般社団法人医療ガバナンス学会
理事長 久住英二 (医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック理事長)
理事・事務担当 小林一彦 (医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック
帝京大学ちば医療総合医療センター第三内科学講座准教授)
社員・編集長 上昌広 (東京大学医科学研究所 特任教授)
社員 松村有子 (医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック
通信制大学星槎大学共生科学部 客員教授
地方独立行政法人神奈川県立病院機構理事)
調べてみると『MRIC』というメールマガジンが前身で、いつの間にか『医療ガバナンス学会』を名乗るようになったようです。いわゆるレビュージャーナルではなく私的な勉強会のようです。
『医療ガバナンス学会』編集長の上昌広特任教授について
上昌広特任教授といえば思い出すのが『小保方晴子』氏への批判です。昨年の今頃テレビや雑誌で目にしない日がないほどご活躍されていました。
STAP細胞はあるのか ~検証 小保方会見~ NHKクローズアップ現在
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3482_all.html
東京大学 上昌広特任教授
「小保方さんの考えを推し進めると、結果さえ良ければプロセスが多少間違っていてもいいと。すると、どこまでもデータを改ざんすることが許されてしまう。
結果があっていれば多少図をいじってもいいじゃないかと、これはどう見てもおかしいですよ。
上昌広特任教授は東京大学医科学研究所に所属しており、「先端医療社会コミュニケーション社会連携研究部門」
という研究室の責任者です。この研究室は寄付講座です。研究室の紹介には研究の目的が以下のように記載されています。
http://expres.umin.jp/
(赤の松村有子医師、久住英二医師、細田和孝医師、濱木珠恵医師、小林一彦医師、坪倉正治医師が医療法人社団鉄医会ナビタスクリニックで働いている医師)
【研究室名】
「先端医療社会コミュニケーション 社会連携研究部門」
【研究目的】
先端医療の確立と普及に必要な方法論を研究し、新たな先端医療研究遂行モデルを提示することを目的としています。 先端医療の確立と普及を阻害する、問題の実態を明らかにし、その解決策を探り具体化していくための提案と諸活動を行います。
上昌広氏の研究室はアインファーマシーズの寄付講座
調剤薬局『アインファーマシーズ』が公開している寄付講座一覧にはさらに詳しく研究目的が記されています。
http://www.ainj.co.jp/pharmacy/jointresearch.html
【講座名】
先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門(共同研究)
【大学名】
東京大学 医科学研究所
【URL】
http://expres.umin.jp/index.html
【概要】
先端医療の確立と普及に必要な方法論を研究し、新たな先端医療研究遂行モデルを提示することを目的としています。先端医療の確立と普及を阻害する問題の実態を明らかにし、その解決策を探り具体化していくための提案と諸活動を行います。
東京大学で公開されていた連携講座に関する資料です。
東京大学社会連携講座・社会研究部門設置調(部局別) 平成24年1月現在
社会連携部門(4部門)
特任教授とは
『教授』と『特任教授』の違いについて。
知恵蔵2015の解説
https://kotobank.jp/word/特任教授-189428
大学・研究機関で特定有期雇用教員について、便宜上「教授」などの名を付したもの。外部研究資金によるプロジェクト等により、講座を開いたり学生の指導をしたりなど、特別の必要があるとき、期間を限って教員を特別任用することがある。
各大学・研究機関は、このような任にあたる教員を雇い入れる制度をそれぞれ独自に設けている。このような教員の呼称が特任教授などであり,一般には継続的に雇用される正規の教員ではない。したがって、教授であって特段の地位にある「主任教授」のような正規の教員としての機関内における職位を表すものではない。
久住英二医師について
記者会見で取りあげられた『医療ガバナンス学会』理事長の久住英二医師は医療法人社団鉄医会ナビタスクリニックの理事長です。研究室のメンバー紹介に久住医師の経歴が記載されています。
http://expres.umin.jp/staff/index.html
1999年 新潟大学医学部医学科卒業
1999–04年 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 内科研修医
2004–05年 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 血液科医員
2005–06年 社会福祉法人 同愛記念病院 内科医員
2006年 当講座客員研究員
2008年 ナビタスクリニック立川院長
『神奈川県予防接種研究会』と『現場からの医療改革推進協議会』第5回シンポジウムの関係
神奈川県の黒岩知事が独自に選んだとされる構成員が、上特任教授が事務局をつとめる『現場からの医療改革推進協議会』第5回シンポジウムの登壇者と重なっていることがわかります。
『現場からの医療改革推進協議会』第5回シンポジウム
http://expres.umin.jp/genba/symposium05video.html
久住英二 (医師、ナビタスクリニック立川院長)
黒岩祐治
小山万里子(ポリオの会代表)
高畑紀一 (細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会事務局長)
『神奈川県予防接種研究会』神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f90115/
会長 横田 俊一郎 (神奈川県小児科医会会長)
東 恵子 (特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)
岩田 眞美 (横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長兼健康安全課長)
片岡 正 (かたおか小児科クリニック院長)
川口 恭 (ロハス・メディカル発行人)
久住 英二 (ナビタスクリニック川崎内科医師)
小山 万里子 (ポリオの会代表)
高畑 紀一 (+Action for Children代表)